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保護者の情熱の功罪

保護者が子どもに中学受験させるのは、言うまでも無く、将来の子どもを案じてのことです。ですから、保護者が子どもを愛していることは疑いようがありません。しかしその愛が大きければ大きいほど、裏目に出てしまうこともあります。例えば、勉強を少しでもさぼってしまうと、合格できないと思い込んでしまい、高熱で苦しんでいる子どもを塾に通わせてしまう保護者が出現することもあります。当然子どもは受講することなどできませんから、塾の講師が異変に気付き、保護者と連絡を取ることになります。そこで講師から叱られ、初めて自分の行為の意味に気付くのですが、気付けばまだ良い方で、何故叱られているのか理解できない保護者も存在します。一番大切なのは受験ではなく、子どもであるということを、恐ろしいことに見失ってしまうのです。  そのような親が出現してしまうのは、受験のプレッシャーに他なりません。保護者はいい大人ですが、気付かない時は気付きません。受験という免罪符で子どもを虐げてしまうのです。親の不安は子どもが勉強している姿で解消されるので、机に向かっていない時間が少しでもあると、烈火のごとく怒ってしまうこともあります。子どもを愛するがあまり、子どもを傷つけてしまうわけですから、救われない話です。予防策としては、塾や家庭教師のアドバイスに真摯に耳を傾けると良いでしょう。子どもを応援しているのは保護者だけでなく、元は赤の他人であった講師や家庭教師も同様なのです。彼らの言うことを軽視せず、謙虚な姿勢で向き合うようにして下さい。

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