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中学受験は知識の詰め込みではない

現在、私立、国立の中高一貫校に通う子供たちはほぼ全員、塾に通っていた経験がある、と答えます。更に言うなら、有名校、難関校に通うような頭のいい子供たちでさえ、塾に行かずに一人で勉強して合格したという子供はほぼいません。稀に塾に行かなくても合格したという体験談もあるが、実際は母親や父親が中学受験を経験していて、家にいる間はつきっきりで教えていたり、教師や講師だったりという場合がほとんどなのです。

中学受験は非常に過酷だと言われています。小学生の頃から競争のために知識をつめこむなんてと批判されることがしばしばあります。しかし、その批判は的を射ているのでしょうか。そもそも中学の試験問題では、子供たちの知識だけでなく、それを整理し思考する能力も問うているのは今までにも述べた通りです。中学校側から考えたら当然のことで、知識だけ詰め込んでいても、それを活かすことの出来ない子供を入学させたくなるでしょうか。もちろん、そんなことはないでしょう。その活かす能力を子供たちがしっかり持っているかを確認するために、中学校側も入試の問題を考えて練って作っているのです。

もちろん、合格するため、特に難関校を狙う子供たちには、大量の知識が要求されます。しかし、それは例えばスポーツなどで体を思った通りに動かすために、筋トレをして体作りをすることと何ら変わりありません。ですから、知識の詰め込みは子供たちにとって悪いことだというのは極端な意見なのです。さらに言うなら、塾での勉強は、単なる知識の詰めこみだけでなく、自分の持っている知識を効率よく発揮したり、子供たちが習ったことに興味や関心を持つようになったりと工夫されているのです。これらは、大人になっても役に立つのは間違いないでしょう。

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教科的学習と総合的学習

どうして塾が必要なのかはこれまでに書いてきた通りです。ここからは塾のメリットを見ていきましょう。学習には大きく分けて2つ、教科的学習と総合的学習です。教科的学習とは国語、算数、理科、社会といった基本的な学習の科目のことです。それに対して、総合的学習とは、教科的学習で得た知識を使って、自分で考えて使う能力を身につけることを狙った学習です。つまり、社会人になってから総合的学習が大変重要になってくるわけですが、総合的学習は教科的学習をしっかり理解しなければ身につくことはありません。その教科的学習の手助けになるのが塾の存在です。学校でも当然、教科的学習をしているわけですが、どうしても授業では理論などを教えているとその後に必要な練習時間が足らなくなってしまいます。知識とは学習事項を反復させることで身についていきます。稀に一度学べば理解出来る生徒もいますが、基本的にはインプットした知識はアウトプットによって定着するのです。アウトプットが少なければ学習したことはなかなか定着しませんから、教科的学習の知識不足の生徒が増えていきます。それに伴い、総合的学習はうまくいきません。

塾では教科的学習を重点的に教えている場所が大多数です。塾に行けばアウトプットの回数も増えて定着しやすくなりますし、塾によっては学校の授業よりも高度な内容をインプットする機会も多いでしょう。そうして身についた教科的学習は、総合的学習に反映され、これからの時代において重要な能力を身につける手助けになるのです。

 

 

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不況の影響

現在、少子化や不景気の影響を受けているのは大手塾ばかりではありません。
むしろ中小塾の方が厳しい状況にあります。
経済産業省によれば、現在、塾は全国に約5万。そのうち、従業員が4人以下の事業所が約6割。約8割は9人以下の事業所です。
塾というと、日能研や早稲田アカデミーのような大企業をイメージするかもしれませんが、現在でも、塾の大多数は、零細企業。塾業界の禦明期から、その状況はそれほど変わっていません。
全国学習塾協同組合は、物品の共同購買事業や共同広告事業、共同イベント事業などを通じて、主に中小塾をサポートしています。

理事長の森貞孝氏は、「 一時期に比べればだいぶましになったものの、依然保
護者の一流志向、が強いので、に多数の合格者を出している大手の塾に さらに生徒、が集まる傾向にある」と指摘します。
少子化や不況に加え、業界内勢力の偏りにより、中小塾は一層厳しい経営を迫られているのです。
しかし、1990年代以降の長引く不況の中でも、中小・個人塾の数はそれほど減ってはいません。
地域に密着した塾は、それはそれでひとつの存在感を保っているのです。

地域の学校別の定期テスト対策が得意だったり、地域の受験事情に精通していたり、かゆいところに手が届く指導。そのような塾は確実に生徒や保護者の信頼を勝ち取り、クチコミで生徒を増やします。
大手民間教育企業が系列化や連合化を進める一方で、地域密着型の中小・個人塾はこれからも独自の立ち位置を維持し続けるでしょう。むやみに大手塾の看板に飛びつくのではなく、地元密着型の優れた塾を利用するほうが賢い選択であることも多いです。

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塾という存在

塾が持つ機能とは何でしょうか?
まず、学校の授業についていけない、いわゆる「イレギュラーボトム(落ちこぼれ)」のために塾はあります。同時に学校の授業では物足りない、いわゆる「イレギュラートップ(吹きこぼれ)」のためにも塾はあるといえます。
学校の中で塾的な指導を行うとしたら、よほど細かく習熟度別のクラス編成をしなければなりません。生徒一人ひとりが自分の学習スタイルに合う塾を選べることにも大きな意味があります。

しかし、学校が一律に塾的な指導を提供するとしたら、生徒は自分に合った指導を選べなくなってしまいます。
塾には、塾の先生が、学校の先生とは違う方法で教えてくれるという魅力もあります。また、数学の同じ問題でも、学校の先生と塾の先生では解き方が違ったりして、そこに子どもたちは「数学観」を感じたり、「数学って面白い」と思えたりするきっかけになります。
しかし、もし平常授業を受けもつ教員が塾的な指導も行うのだとすれば、この機能は果たされなくなってしまいます。

また、塾に行けば学校の友達とは違う友達と机を並べられることにも、大きな意味、があります。
他校の校則、校風、授業内容、行事などの話を聞くことができ、自分の学校にはいないタイプの秀才やユニークな友達にめぐり会えるかもしれません。これらがすべて、学校の中では得られない刺激を得ることにつながのです。
さらに、塾という組織に所属することで、学校以外の自分の居場所、が増えるという意味もあります。
これらの機能は、塾的な指導を提供する学校、つまり「学校内の塾」では果たすことができないのです。
学校で果たせない学びや体験をすることができる場所として、塾という存在はいまや必要不可欠なものなのです。

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高校受験の過熱度

●公立高校受験

実は中学受験ほど、高校受験は過熱していません。特に地方はその傾向が強いようです。

公立高校の入試問題の範囲は学校の教科書です。ということは学校の授業をまじめに受け、問題を解くことができれば大丈夫なはずですが、近年、入試問題の難易度は教書と同じか、工夫して考えさせる問題も多く見受けられるようになってきました。教科書の内容と入試問題との差が開きはじめ、教科書だけの勉強ではトップレベルの公立高校の受験は 難しい状況になっているのが現状です。だから子供たちは大学入試を見据えた高校受験のために、塾に通います。また、自分一人で学習することができず、学校の授業についていけない生徒も塾に通っています。

 

●私立高校受験

私立高校は大きく3つのタイプがあります。難関進学校( 大学進学率が高い)、大学の附属校、 私立(公立高校の受け皿になっている)高校です。 難関進学校と大学の付属校は私立全体のうち2割弱ほどの数少ない難関校です。このため受験競争が激しく、過熱しています。

 

 

 

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塾が学校生活を自由にさせる

学校と塾の役割分担があることには、メリットがあります。
それは、塾があることで、学校が受験勉強に縛られないでいられるということです。塾があるから学校では自由でいられるのです。

もし、日本に塾が存在せず、学校が100%、生徒の受験勉強の世話までしなければならないとしたら、開成にせよ灘にせよ、どうしても目先の学力を追うようになってしまうでしょう。学校の意志というよりは、生徒や保護者から、そのような要望が強まることでしょうし、塾が存在することで、学校はより本質的な教育に専念することができるのです。本質的な教育とは、目先の学力を追い求めるのではなく、卒業して10年あるいは10年たった後に、じわりじわりと価値が表れるような、人生そのものを豊かにする教育です。塾があることで、学校は、「長期的な目標を見据えた本質的な教育と大学合格を目的とする教育の両立」というジレンマから解放されているのです。

またもし、学校が率先して受験指導を行うようになると、各学校の受験指導の方法が固定化されていくことが懸念されます。
たとえば同じ開成生でも、 6年間コツコツと努力を重ねるタイプの生徒もいれば、高3の運動会が終わってから短期集中で大学受験にのぞむタイプの生徒もいます。現在はそれぞれの生徒が、自分の性格に合った学習スタイルの塾を選ぶことで、それぞれにとって最も効率的な受験勉強をすることが可能になっています。しかし、もし学校が一律に生徒たちの受験勉強を仕切るようになると、生徒の自由度は下がり、開成生はみんな同じような受験勉強の仕方をしなければならなくなるでしょう。その方法が自分に合っている生徒はいいのですが、そうでない生徒にとってみれば悲劇となってしまいます。
実際、開成にしても麻布にしても灘にしても、昔は生徒のおしりを叩いて、かなり勉強をさせる学校であったようで、今より生徒たちの不満の声も多かったといいます。これは、今ほど塾が存在せず、学校が一手に受験指導を引き受けなければならなかったからです。

これらの学校が、現在受験勉強に縛られない自由な校風でいられるのには、学校民主化の流れに加え、塾の広まりという社会的背景も追い風になっていたと考えられます。

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まどわされる合格体験談

進学塾に在籍していて難関中学高校に合格すると塾側は、合格した生徒に合格体験談を書いてもらいます。

その合格体験談を広告または入塾案内のパンフレットに掲載することがあるのです。その体験談と一緒に講師の対応の良さや、環境・教材の素晴らしさなども書かれています。

これは実際に合格した生徒の生の声をですから、もしかしたらこの塾に入れば、あの学校に入れるのではないか…と思わせるには、とても効果的なのかもしれません。

そんな体験談など口コミに惑わされてしまう消費者の心理を上手くついた営業戦略ともいえます。

これは塾業界だけではなく化粧品や美容健康食品の販売であり、よくチラシでも目にすることがあるかと思います。

当然ですが体験談に書かれている内容は、作り話でも過大された話でもありません。

塾の規模が大きければ大きいほど講師の人数も多くなり、 その中には様々な講師がいます。

そしてその授業を受けていた生徒も いろいろ生なのです。

生徒にしても第一希望の学校に合格を手に入れるまでは、色々な苦難があり、講師や塾に対してもある程度の不満はきっとあったはずです。

ですが目標の第一希望の学校に合格できたとなると、そのようなことは薄らいでしまう生徒も少なくないのかもしれません。

合格体験談を見てみると、どのような努力をしたかの話よりも、質の良い講師の話や、〇〇塾を選んでよかったなどの話の方が大きくしめているようにも思えるかもしれません。

そしてそのような合格体験談を書いているのは、上位といわれる中学高校に合格した生徒だけであり、その塾には惜しくも第一希望の学校の合格を逃してしまった生徒が確実にいるわけであり、良い話だけが生徒全員の声ではないことを頭において参考にしてみてください。

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難関私立中学を目指す塾

超難関校である御三家や、それに並ぶといわれる私立中学への合格を目指す塾があります。

難関校を目指す生徒が通う塾とは、たいてい大手有名塾が多いのですが、まれに個人経営塾で驚きの合格実績をあげる塾もあるようです。

毎年、安定して合格実績をあげている塾なら、過去問題の研究や出題傾向、学校情報まで揃っていて、子どもを御三家中学レベルの学校に進学させたいと考えているなら、このような超難関私立中学受験を専門としている塾に通わせるのも良いかもしれません。

ただ、難関校を目指す授業内容ですので必死で授業についていかなくてはなりません。

高校受験では御三家の中学受験のような、ずば抜けた難関校は少ない状態でこのような塾では、御三家中学の合格実績はおまけ程度で、いわゆる高レベルといわれている高校の合格者数を出すことに力を入れているようです。

私立高校の受験を目的とした塾でも、トップレベルの公立高校を併願する生徒が多いので、学校の勉強もフォローしている塾があり定期試験の対策もきちんとされています。

そのような対策ができている塾は受講生側から見ても安心してかようことができるのではないでしょうか。

講師は専任講師が三分の一位で、あとは大卒以上のアルバイト講師ですが、少人数制授業をとるとどうしてもクラスが多くなり、講師の数も多くならざるを得ません。

しかし塾の規模が大きいので、 カリキュラムや研修などはされているようです。

同レベルの合格実績を掲げている塾を並べてみると、どこの塾も当たり外れはないようです。

その中で、自分の子どもに合った塾選びは難しく思われますが、教材や雰囲気など、通う子どもの好みに合わせる方法も一つかもしれません。

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入塾のタイミング

塾業界では毎年、年が明けると生徒獲得のため争奪戦競争が始まります。まだ入試も始まっていないのに、気が早いと思われるかもしれません。しかし、これには理由があるのです。

その一つは、 塾のカリキュラムとして春期講習が新学期スタート時期として組まれています。なかでも進学塾はこの傾向が常識となっているようです。

受験の為に早くに勉強を始めたいという理由だけではなく、学校の新学期に備えて授業を先に進めることで、生徒に満足感を与えることがねらいなのです。

しかし一番の理由としては生徒獲得のための早いもの勝ちという理由もあるようです。

塾によっては多額な入塾金がかかります。なので、よっぽどなことがない限り 一度入塾すると生徒は塾を変えることが難しくなります。

でも入塾の時期はあまり重要ではく、きっかけとして定期試験の結果が悪かったなどと焦って入塾してしまいがちですが、けれども焦って入塾し勉強を始めても、すぐに効果を出すことは厳しく、また、気持ち的にも冷静な判断が難しいものです。

新学期が始まると周囲の影響からか勉強したいと焦りもでてきがちです。

中学入学前の春期講習から入塾する生徒が多い中、夏期講習から入塾してくる子どももいますが、そこで両者の成績の差はというと、さほどではないことがよくあるのです。

授業には十分ついてきていて、また少し遅れがあったとしても、講師の協力や本人の努力で、他の生徒たちに追いつくことは可能でもあります。

たとえ折角早くに入塾しても本人が頑張らなくては後ろからどんどん追い抜かれてしまうのです。

ですから塾は入るタイミングだけではなく、本人の頑張りが一番の決め手と言っても過言ではないのかもしれません。

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塾の本音

今でこそ多い大学生のアルバイト講師は、二十年ほど前まではそれほどには多くはなく、学習塾などでは学校の教員の経験者が塾講師をするケースが多くありました。

私立中学受や高校受験の普及により大学生講師が一般化してからのことなのです。

塾へ通う子どもたちが増えるにつれ、講師の数も増やすことになり、受験競争を経験してきた学生をアルバイト講師として採用する塾が増えてきました。

8090年代後半に入ってからは少人数クラスや個別指導を行なう塾が人気となり、今現在でも最も人気を集めています。

そこには子どもたちの学力低下と学力格差、学級崩壊などが影響されているのかもしれません。

個別指導塾に関しては学校の授業の補習や公立高校受験などを目的とする生徒が多くを占めているため、講師の学力も必要以上のレベルではありません。

しかし難関私立校受験などを目的とする個別指導塾や大手有名進学塾は学力試験の問題レベルも高く事情が異なります。

受験産業業界はとても厳しい世界であり、講師自身が例えばわが子にも通わせたいと言わせるまでのレベルなのです。

そんな中、どうしても学生のアルバイト講師という存在は隠されてしまいます。経験のない若い講師や学生のアルバイトというだけで、マイナスイメージを与えてしまうことは現実なのです。

合格実績等で堂々と勝負ができれば良いのですが、大手有名進学塾は他の塾に負けない評判を宣伝文句にしていて、父母や子どもたちが持つイメージや雰囲気で塾を選ばざるをえない事情を考えれば、致し方ないことかもしれません。

塾に通わすとなるとかなりの費用が掛かります。そこで大切なのは、その講義はそれだけのお金を支払う価値があるかということです。

そこをよく見極めたいところでもあります。