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大手という選択

中学入試のデータは、私立、国立、公立の中高一貫校を中心に算出します。それによれば、ほとんどの合格者は、大手の塾の出身者となっています。もっと具体的に言えば、上から6つの塾のいずれかに通った経験があるのです。これは首都圏でも関西でも言えることですから、保護者として塾の選択に迷った時は、大手を選ぶのが無難と言えるでしょう。大手のファミレスに入って後悔することなどめったにないように、大手の塾に通えば、最低限の教育は施してくれるのです。管理は行き届いているし、指導方針も沢山準備してくれます。講師の質も軒並み高くなっています。

 日本ではこの「大手信仰」が根強いため、地域の優秀な子どもたちは皆大手に集まります。ですから中々循環は止まらず、数社の独り勝ちが続いています。保護者にとっても「安心」という選択動機は重要でしょうから、筆者もそれを否定するつもりはありません。但し、どの塾にも得意な分野が存在しますから、少なくともそれをリサーチしてから選択するようにして下さい。つまり、大手の中でもどの塾にするべきかについては、そのリサーチによるのです。

 リサーチの項目として筆頭に挙げられるのは、合格実績でしょう。合格実績としてよく見かけるのは、最難関校に関するデータです。しかしそれだけが選択基準になってしまってはいけません。よほど能力の高い子どもでない限り、それだけを理由として選択するのは危険です。何故なら、最難関校の対策に強い塾が、中堅校の対策も万全であるとは限らないからです。得意分野については少し突っ込んだリサーチが必要になります。それを惜しんでしまえば、塾の選択は失敗します。

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